指導第2段階 シュート動作を素早く行えるよう、クイックシュートにつながるバックスイングの方法を指導 する。

指導目的:ボールに合わせて空中でパスを受け、シュートステップ(0-1ステップ)を踏めるようにする。この時、ボールを後方に引いてバックスイングを行うのではなく、ボールを基準に身体を前に移動させてバックスイング状態にし、打点を高くするため素早く上に持ち上げるようにして動作時間を短縮できるようにする。

解説 0-1ステップでのクイックシュートとは

次の図6、図7 はスロー方法の違いを示したもので、図6 はパスレシーブ後、ボールを後方に引いてバックスイング動作を完了させている。一方、図 7  はパスレシーブ位置を基準に、身体を前に進めているので、パスレシーブ直後にバックスイング動作が完了している。動作時間は上図が約  0.4  秒なのに対し、下図の当方では約  0.27 秒だった。この約  0.1秒強の動作時間の差が、DF  やキーパーの準備時間に制限を加え、防御のための情報収集や対応動作の時間を少なくすることになる。この動作はバックスイング時に”余分な力”が入らないのでスナップ投し易い。これこそ、攻撃を優位に進める上で重要なポイントです。

練習5 ボールより前に身体を進め、0-1歩ステップ

ハンドボールのシュート場面では、全力でカットインし、全力でジャンプし、全力で腕を振ってボールを投げるのだが、必要な箇所でどれだけ力を抜けるかが、シュートの成否にかかってくる。

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